訪問看護ステーションが抱える課題とは?

こんにちは!大阪の整理収納アドバイザー南出かおりです😃
2025年からは職場整理収納アドバイザーと看護師の資格を生かして、医療機関向けの整理収納サービスを行っています。
今回は訪問看護ステーション様での取り組みを前編、後編に分けてご紹介させて頂きます。
前編では訪問看護ステーション様が抱えている問題を詳しく分析していきます!
きっかけは?
ご縁があり人員不足と管理者の業務負担増大のお悩みを抱えた訪問看護ステーション様へお伺いいたしました。
まずはヒアリングをして現状の課題を洗い出しました。
そこで見えてきたのはきたのは以下の3点です。
✔︎看護師の人材確保が難しい
✔︎新入社員の定着率の低さ
✔︎属人化した業務による管理者への負担
管理者様のお話をお聞きする中で、過酷な労働環境が浮き彫りになりました。
しかしその一方で、訪問看護への熱意、利用者様やスタッフへの想いの強さをひしひしと感じ
『全てをお一人で背負っていらっしゃるんだ』
という印象を受けました。
ここまで現場に熱い想いを持っている看護師は中々いません。
けれども、その熱い想いも、現状のままでは肉体的にも精神的にも疲弊していまい十分なパフォーマンスに繋がりません。
『この熱い想いをもっともっと活かせるよう本業に集中できるような職場環境を整えたい!』
そう強く思いました。
問題その1 「人材確保の困難による看護師不足」
どの医療機関も人手不足は大きな課題です。
なぜそこまで看護師の離職につながったのか。
これは病院勤務の看護師に多い傾向ですが、やりがいを感じられなくなってしまったからではないでしょうか。
この部分は私もとても共感です。私自身も病院勤務を辞めたのはここが原因の一つです。
それではなぜやりがいを感じられなくなったのか?
雑務が増え、本来の看護に集中できる時間が減ったから
これに尽きると思います。
雑務が増える=看護師じゃなくてもできる仕事
気付けば看護師は何でも屋のようになっていました。少子高齢化、法制度やガイドラインの厳格化、医療の高度化に伴い10年前とは比べ物にならないほど看護師の業務は増えました。
もちろん医療の進歩による改変や少子高齢化などは抵抗できるものではなく受け入れて、やり方をアップデートしていく必要があります。
にも関わらず、業務のやり方が全くアップデートされず、全てのしわ寄せが看護業務に集中しているような印象です。
これでは患者さんと向き合う時間は減る一方で本来の看護の醍醐味を感じることもやりがいを感じることも減ってきてしまします。
少し話はそれましたが、こちらの訪問看護ステーション様もそんな看護師不足の背景もあり人員の確保にとてもお困りでした。
問題その2 「新入社員の定着率の低さ」
こちらの訪問看護ステーション様はほとんどがパート職員で正社員が不足しておりました。管理者とともにステーションを一緒に盛り上げていく正社員が定着せず、管理者の負担は増大。
採用活動をしても中々来ない上に思うような人材を確保できていませんでした。
定着しなかった原因の一つに教育体制が整っていなかったから。という原因があります。
目の前の業務に追われ、教育体制の土台作りが思うように進んでいませんでした。
そのため、新入職者と管理者の間で認識のズレが生じていました。
『言ったはず』『分かるはず』と思っていても新入社員は『聞いていない』『そんなこと教えてもらってなかった』と、このようなすれ違いが業務の定着を妨げる要因となっていました。
また、スムーズに業務に馴染めるようなマニュアルやオリエンテーションも少なく、教育体制の不備がありました。
問題その3 「属人化した業務による管理者への負担」
モノの配置や、様々な雑務。管理者にしか分からない業務も多く、全てをお一人で背負っていらっしゃいました。
もちろん責任者でしかできない仕事もありますが、本当に全ての業務を振ることは難しいのでしょうか?
業務を全て洗い出して細分化していけば、他者でもできる仕事が必ず見えてきます。
そして、誰が見ても分かる仕組み、簡単にできる仕組みを作って他者に依頼することで業務負担は軽減されます。
しかし、その仕組み作りが整っておらず、日々の業務に追われるがあまり、
『もう自分でやった方が早い』という結論に至ってしまい、仕組み作りにとりかかれていませんでした。
仕組み作りは簡単なものではありません。
全ての業務を洗い出し、管理者にしかできない仕事か、他者でもできる仕事かに振り分け、さらには他者でもできる仕事は、誰が見ても分かる仕組み、簡単に業務を遂行できる仕組みを作り、提示しなければなりません。
そこが業務の標準化であり、マニュアル作成に繋がります。
これは日常業務をこなしながらはとても時間と労力がかかります。
まとめ
これらの問題を解決できるよう整理収納を含む職場環境改善という広い視点で2ヶ月にわたりサポートさせていただきました!次回は実際の取り組み編をご紹介いたします!
熱い想いを持った看護師がもっと本業に専念できる環境を作りのお手伝いを今後もしていきます!
最後までお読みいただきありがとうございました!